木魚歳時記 第1247話

f:id:mokugyo-sin:20140105033646j:plain

水力発電

 琵琶湖より京都まで疎水(そすい)を引くことができたのは、もちとん、琵琶湖の水位と京都盆地との標高差によるものであります。日本初の水力発電にいたるまでにはいろいろと紆余曲折(うよきよくせつ)もあったようですが、蹴上(けあげ)に日本最初の水力発電所が完成したのは明治24年(1891)5月のことでした。その後、夷川、伏見にも小規模の発電所がもうけられました。現在は関西電力に事業は引き継がれていますが、今でも、蹴上げに行くと、発電所の巨大な送水管が見られます。また、蹴上げにある「疎水資料館」の中には、開設当初に用いられた発電用のペルトン水車が展示されています。

     仏説や蚤も虱も成仏す