木魚歳時記 第1243話

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御土居

 御土居(おどい)とは、秀吉により築かれた、京都の町(狭義には洛中という)を周囲約23キロにわたり取囲んでいた土塁(堤防)のことで、正確にはその「土塁跡」を『線」で結ぶ長方形を指すようです。御土居(おどい)は外敵から洛中を守る目的とか、鴨川の氾濫から洛中を守る目的で作られたといわれます。その形状を言葉で示すのはむつかしいのですが、北半分は、北区の鴨川中学に始まり、鴨川沿って上京区の蘆山寺を結ぶ線。鴨川中学から西へ鷹ヵ峰旧土居町を結ぶ線。そこから南へ西大路円町を結ぶ線が、史跡として確認できるようです。さらに、南半分は「カギ形」に瘠せながら、京都駅のゼロ番線ホーム周辺で終わっていたようです。

     月天心七堂伽藍青めけり