東寺口
京都盆地で唯一南にひらけた淀川水系にそって発達した西国街道(R171号)の基点です。摂津(大阪北部)、河内(大阪南部)、播磨(兵庫県)へとつながる幹線街道であり、かつ、淀川という大量輸送のルートを有したところから、経済的にも戦略的にも東海道と匹敵する重要な役割を果たしてきたといえます。
平安京を南北に貫く朱雀大路(すざくおおじ)の最南端、九条新千本に位置した羅城門(らじょうもん)は、すでに遺跡の名残を示すのみとなったが、市バス「矢取地蔵」が往時の旅立ちの安全を願った証として残っています。