木魚歳時記 第1159話

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大原口

 川原町今出川(出町)あたりに「大原口町」の町名が残っています。出町広場の東北のところに、これより鯖街道(さばかいどう)の石柱が見られます。山端(やまばな)、八瀬、三千院、寂光院のある大原、さらに途中(地名)、朽木を経由して、若狭にいたる通称、鯖街道(さばかいどう)。若狭の日本海で獲れたいきのいい鯖を寿司に仕立てて、一昼夜かけて京の都まで運ぶと、ちょうど食べごろの馴(な)れ寿司となった。そこでこの街道の名称が生まれたといわれます、旅人は、山端(やまばな)の平八茶屋で「ちんとろ麦飯」(とろろかけ飯)を食して旅の無事を願ったのでしょう。

      真相はどうのこうのと蛇の衣