木魚歳時記 第1145話

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珍皇寺

 珍皇寺(ちんこうじ)で行われる精霊迎(しょうらいむかえ)のための六道まいりのことを「六道さん」と呼ばれ親しまれています。お盆の施餓鬼(せがき)は、わたしたちの先祖が冥界(めいかい)で迷い苦しむことがないよう、冥福(めいふく)を祈る宗教行事のことです。
 珍皇寺(ちんこうじ)には、平安時代の学者で歌人でもある、小野?(おののたかむら)が、あの世とこの世を行き来したという古井戸が残されています。あの世への<入り口>となっていたのです。また、8月の7日から10日にかけて珍皇寺(ちんこうじ)にお精霊(しょうらい)を迎えに行きます。お精霊を三日間、家のお仏壇にお祀りして、それから16日の大文字の送り火の日に、昔は、鴨川に精霊流(しょうらいながし)をする習慣がありました。

      朧夜のおつむてんてん撫仏