後生大事
後生大事(ごしょうだいじ)は『法華経』(ほけきょう)にあることばです。この世を前世(ぜんせい)とするならば、死後ふたたび生まれ変わる<後の世>を後生(ごしょう)といいます。<この世>で仏法を聞いた者は<あの世>(後生)で安楽(あんらく)が得られるということです。
『阿弥陀経』(あみだきょう)には「これより西方十万億(さいほうじゅうまんおく)の仏土(ぶつど)を過ぎて世界あり、名づけて極楽(ごくらく)という」とあります。すなわち<あの世>とは、アミダ仏の住まわれるお浄土(じょうど)・極楽(ごくらく)世界のことです。この世で仏教に触れた者は、すべて<あの世>お浄土・極楽世界に生まれ変わるのです。