心をいつも平らかに
『四十二章経』にあることばです。心が平静(へいせい)でないと、ものごとを正しく見ることができません。波うつ水面には、ものの影が正しく映らないようなものです。
わたしたちはつねに心がゆれうごきます。このように、心をいつも平らかに保つことのできない人のために、法然上人(ほうねんしょうにん)は「称名念仏」(しょうみょうねんぶつ)の教えを示してくださいました。ひたすら<ナムアミダ仏>と唱えることが心を平正(へいせい)にするための近道です。いつでも、誰でも、どこに居ても・・これはできることです。「智者のふるまひをせずして、ただ一向(いっこう)に念仏すべし」(法然上人)。