木魚歳時記 第823話

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入門者上求菩提出門者下化衆生

 所用があって、東大路馬町東入るにある法然上人ゆかりの正林寺(しょうりんじ)に出かけました。山門の両脇に上記のことばがかかげてありました。 「門を入る者は自身の菩提(ぼだい)つまり悟りを求めることを誓い、門を辞するときは自身の得た悟りを他者に分かちあうことを誓う」の意味となるのでしょう。「菩提」(ぼだい)とは、一切の煩悩(ぼんのう)の火から開放された、迷いのないすがすがしい心の状態をいいます。涅槃(ねはん)の境地のことです。山門をくぐるとき、さわやかな風が吹き抜けました。この爽やかさをみんなに分かちたい・・

    ふりむけば久女繚乱火取虫