仏心とは大慈悲是なり、
無縁の慈を以って諸の衆生を摂したまう
『観無量壽経』(かんむりょうじゅきょう)に出てくることばです。
仏心(ほとけごころ)、仏(ほとけ)の「慈悲」(じひ)とは、私たち衆生の心の悩みを救ってくださる・・仏の<いつくしみ>の心です。仏の「縁」(えん)につらなる者も、そうでない者も、心に悩み苦しみを持つ者すべてを救済(きゅうさい)して捨てたまうことがない・・万人平等の「心の癒し」を説くのが「慈悲」(じひ)の教えです。
お釈迦(しゃか)さまの教え、すなわち仏教は、この世の生きとし生ける者の「心の悩み(苦)」を救うことから始まりました。