木魚歳時記 第820話

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百尺の竿頭(かんとう)に一歩を進む(中略)
思ひ切りて心身ともに放下(ほうげ)すべきなり

 曹洞宗(そうとうしゅう)の開祖(かいそ)道元禅師(どうげんぜんじ)さまのおことばです。
 百尺の竿(さお)の先に立てば身のすくむ思いがするでしょう。しかしそこへ、そこから思い切って一歩を進めなければ「道は開けない」。後ろを振り返えれば・・わが身を大事にすれば・・「道は開けない」。一歩踏みだすことに躊躇(ちゅうちょ)すれば「道は開けない」。心身ともに<わが身大事>を「放下」(ほうげ)して、つまり、わが身を投げ捨てることで新たな<未来>が待ち受けているのです。
 ぼくはわが身大事の上に「石橋を叩いて渡らない」男です。

    ちちぽぽと角がものいふ蝸牛