木魚歳時記 第810話

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 江戸時代から続く囲碁(いご)の本因坊(ほんいんぼう)の<タイトル>は、そのルーツが東大路仁王門を東に入った、寂光寺(じゃっこうじ)にあるそうな。なるほど、寂光寺の門をくぐると<第一代本因坊報恩塔>の大きな石碑が目につく・・のはそのためじゃ。また、仁王門のあたりには由緒ある寺が多く集まっている。

   「はだかにて生れてきたに何不足」(小林一茶

 昔、寂光寺には、本因坊という塔頭(たっちゅう)があったそうな。この塔頭の住職であつた日海上人は、信長から<名人>と呼ばれるほど、囲碁(いご)の名手であったそうな。したがって、秀吉や家康にも囲碁の指導をしていたという。日海上人の没後も、その弟子たちが代々の本因の名を受け継いだところから、いつしかこの寺は、本因坊の寺と呼ばれるようになったそうな。<寂光寺:仁王門通東大路西入ル>

     ふらここや到達点はおれのもの