安産の寺として知られる大連寺(だいれんじ)と真如堂(しんにょどう)の阿弥陀如来(あみだにょらい)は<同仏二体>つまり分身のの如来(にょらい)さまなそうな。そして、いずれも安産の仏(ほとけ)として女性の信仰を集めているそうな。
「見るもの聞くものすべてが仏なん」
(大西良慶『人間はねぇ」)
円仁(えんにん)上人が、晩年、比叡山の念仏堂に籠(こも)られ念仏三昧(さんまい)を修行しながら、阿弥陀如来(あみだにょらい)像を彫っておられたときのことじゃ。夢の中でその像が「比叡山から京洛の巷(ちまた)に下りて、女人の厄難(お産の苦しみ)を救いたい」とお告げになったそうな。そうしたいわれがあって二体の像にわかれ、真如堂と大連寺に祀られることになったそうな。<大連寺:二条通東大路西入ル>