木魚歳時記 第807話

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 赤山禅院(せきざんぜんいん)は、京都御所の表鬼門にあたる。比叡山の麓にあり、雲母(きらら)坂とつながっている。あの千日回峰の修行者は、真夜中あたりにこの赤山明王(せきざんみょうおう)にお参りされるそうな。

  「死んだのちに仏になると思うなよ
      死なぬ中こそ真の妙法」(白隠禅師)

 赤山明神(せきざんみょうじん)は、唐(とう)の赤山(せきざん)で修行された慈覚大師(じかくだいし)の遺言により祀られたそうな。この神は、天にあっては、輔星(ほせい)=福禄寿星(ふくろくじゅせい)。地にあっては、泰山府君(たいざんふくん)=占いの神といわれたところから、この赤山禅院(せきざんぜんいん)には、商売繁盛を祈願する参詣者が絶えない。<赤山禅院:修学院赤山町>

    花たちばな蜜盗人の夕惑ひ