木魚歳時記 第799話

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 威風(いふう)堂々とした福勝寺(ふくしょうじ)の門は、年に一度しか開かれないそうな。その節分の日には、信者らが門をくぐりぬけて、お目当ての<ひょうたん>のお守りをさずかるそうな。

   「人間は努力するかぎり、
       迷うものだ」(ゲーテファウスト」)

 昔、弘法大師(こうぼうだいし)が、唐(とう)より持ち帰ったという秘宝(ひほう)「如意宝珠」(にょいほうしゅ)を二つ重ねて、瓢箪(ひょうたん)の形にしたのが「宝珠尊融通御守」(ほうしゅそんゆうづうおんまもり)だそうな。そのご利益(りやく)は、金銀財宝を呼び、七難を排して七福を招くと伝えられいる。よって福勝寺は<ひょうたん寺>とも呼ばれている。<福勝寺:出水通千本西入ル>

    太巻の飛行機雲や山笑ふ