木魚歳時記 第752話

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私がさびしいときに、よその人は知らないの。
私がさびしいときに、お友達は笑うの。
私がさびしいときに、お母さんはやさしいの。
わたしがさびしいときに、佛さまはさびしいの。(金子みすゞ

 沼のほとりにウが棲んでいました。ボサツの化身であるウが、沼に潜って魚をつかまえるのをみたカラスは「ウの家来になれば魚にありつける・・」。そう考えて家来にしてもらいました。しばらくするとカラスは、とんでもない考えを起したのです「ウも俺もおなじ真っ黒な色をしている。俺だって沼にもぐれば魚がとれるかも・・」そう考えたカラスは、いきおいよく水にもぐりましたが、たちまち水草にからまって動けなくなり、息がつまって死んでしまいました。

     紅白に山河こきまぜ梅の里