木魚歳時記 第732話

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金蔵菩薩の筝のこと三十七尊けんげんす

 黄金は朽ちることなく、火にも水にも壊れることがないように、黄金の功徳(くどく)をもって、永遠に衆生を救うことができるのが金蔵菩薩(こんぞうぼさつ)です。手には筝(そう)、つまり琴をお持ちになります。

 仏教では、悟りに至る実践方法として「三十七道品」(さんじゅうしちどうほん)の修行法方を説きます。金蔵菩薩(こんぞうぼさつ)の奏でられる琴の音色に乗って、それぞれ三十七種類の実践道を歩まれる菩薩たちのお姿が、わたしたちの目の前に、はっきりと浮かぶように顕現(けんげん)、すなわち現れてきます。

      吉兆を虚空にかざし初戎