普賢菩薩の幡蓋は恒順衆生と指かゝる
普賢菩薩(ふげんぼさつ)は文殊菩薩(もんじゅぼさつ)とともに釈迦三尊(しゃかさんぞん)の脇侍(わきじ)として知られます。文殊菩薩が<智恵の菩薩>であるのに対して、普賢菩薩(ふげんぼさつ)は定行(じょうぎょう)、つまり<求道の菩薩>として信奉されます。
普賢菩薩(ふげんぼさつ)は、幡蓋(ばんがい)、つまり傘のような形をした装身具をお持ちです。この菩薩は、自身の修行の功徳(くどく)をわたしたち衆生にふり向け、わたしたちの修行の態度が続くようにと、その幡蓋(ばんがい)を指(さし)かけて下さるのです。