地球の裏側に行くと文化も違うものです。ブラジルでは、骸(なきがら)を穴の空いた棺に入れ、墓地に安置したそうです。「人は虫になり空へ飛んでゆく」とか。
「いい酒を呑め」(小津安二郎)
釈迦(しゃか)が亡くなったとき、弟子たちは悲しみ、スツーパ(塔)を建立して「仏舎利」(ぶっしゃり)、つまり釈迦の遺骨を安置したと伝えらています。この原語の「スツーパ」が、卒塔婆(そとば)と音写され、中国の造塔文化と習合して日本に伝わり、墓の原型となったようです。法事のときに「塔婆」(とうば)を供養する習慣もこれに由ります。