石見の下駄職人で「妙好人」(みょうこうにん)といわれた浅原才一さんのことは、以前にも、このホームページ((第4話)でご紹介しました。ふたたび才一さんのことを・・
「心とはなにか、己が心田にひそむ真実を
ボーリングする営為である」(水上 勉)
熱心な門徒(真宗信者)であった才一さんは、蓮如上人のお書きになった、『御文』(おふみ)を穴があくほど、ぼろぼろになるまで、おそらく何千回も読んだそうです。才一さんは御文を読むとき、いつも「これがわしだ」・「またいただいた」・「またあえた」と御文を両手で頂戴しながら、さもありがたそうに唱えたといわれています。このように才一さんは真の念仏信者でありました。