「心くばりはするが神経は使わない」。これが大切です。ぼくはいつもその反対です。神経はすりへらしますが<おもいやり>の心、ましてや「慈悲」(じひ)のかけらもありません。
「人間は一人で歩いてゆくには
少し小さすぎる」(『幸福者』武者小路実篤)
「慈悲」(じひ)とは、他者に利益(りやく)を与え、やすらぎを与える<おもいやり>の心です。これは仏教の大切な実践項目です。ところで、その立場にあるぼくが<殿>と呼ばれてしまいました。「殿と坊主と煙は高きに登る」の皮肉でしょうか?これはさすがにショックでした。