江戸川乱歩の短編に『屋根裏の散歩者』があります。天井の節穴から<下界>の淫靡を盗み見する・・ぼくは子供のころこの本を盗み読みしました。
「子供というものは、大人たちの想像もできない
鋭い感覚を振り回している」(井上 靖)
「妄想」(もうそう)とは、誤った考え、迷いの心によって真実を見誤るとです。「煩悩」(ぼんのう)によって心が曇り妄想は起こるのです。ところで、ぼくが乱歩を読んでドキドキしたのは?妄想でも、煩悩でもないことは確かです。好奇心?ところで、いまぼくがドキドキするのは確かに<ぼんのう>です。ぼくは<子供大人>で終わりそうです。