木魚歳時記 第678話

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 ぼくは、ときどき怖い夢を見ることがあります。なんでか?それはぼくにもわかりません。40年余りも仏さまにお仕えする身でありながら「業(ごう)の深いことだ・・」と思います。

   「人は知らずとも、
      わが良心これを知る」(新島 襄)

 「業」(ごう)とは、古代インド語(サンスクリット)で、<なすこと><なすもの>の意味を表わします。これが「輪廻転生」(りんねてんしょう)の思想と結びつき、前々から存在して働く潜在的な行為を示すことばとなったようです。ぼくが、怖い夢を見てうなされるのは、ぼくが前々に怪しからぬ行為をして、それが潜在的な要因となって怖い夢を見るのかも?ぼくは業の深い人間です。

   たましひの花野に埋もれ眠りける