木魚歳時記 第672話

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 酒肉山門に入る許す。そんなぼくは坊主の「外道」(げどう)です。昔、映画が全盛の頃に、倶利伽羅紋紋(くりからもんもん)の外道・極道たちが、ぶいぶい鳴らしたことを覚えています。

 「自分は瞬間瞬間に、死を生き、
    無意味を生きた」(椎名鱗三『永遠なる序章』)

 「外道」(げどう)とは、一般的には道に外れた人のことです。また、仏教以外の教え、また、仏教以外の教えを信奉する者を外道と呼んだようです。釈迦の教えである仏教が興った紀元前5・6世紀の頃に、その地方にあった思想を「六師外道」(ろくしげどう)と呼んだのもその一例です。体制を維持するためには正論派と<外道>が拮抗するのはいつの時代でもおなじです。ただし、アウトロー(暴力)の存在は論外であります。

    三代の嘘がこつてり渋団扇