木魚歳時記 第669話

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 おぎゃ~と生まれたらいつかは死ぬ。いつどこで、どのようにして、それがわからんだけのこと。はっきりしてるのは、一人で生まれ一人で死んでいくことです。知人の不幸が重なると・・そんなことを身近に感じます。

 「つひにゆく道とはかねて知りながら
    昨日今日とはおもはざりしを」(『伊勢物語』)

 「葷酒」(くんじゅう)とは、ねぎやにらのような臭い野菜と酒のことです。なを<葷>は、精力のつく辛い野菜のほかに生臭い肉や魚のことも指します。お寺の山門のところに「不許葷酒入山門」(葷酒山門に入るを許さず)の石柱を見かけます。これを揶揄(やゆ)して「許さざれども葷酒山門に入る」とも。とりわけぼくは葷酒が好きなほうで・・うう。

    墓道に独生独死や夾竹桃