木魚歳時記 第656話

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 意味不明の代名詞に<お経>があります。おなじくらい意味不明のものにぼくの俳句があります。それはともかく・・漢字を音読(おんどく)する読経の意味がわからないのは大問題です。

 「どこまでも澄んでいて、
   しかも底の知れないものが、
     真に深いのである」(三木清『読書と人生』)

 「看経」(かんきん)とは、経典を黙読することです。これに対して声をあげて経典を読むのを「誦経」(ふぎん)といいます。経典は声を出して読むのが一般的です。話は変りますが「般若心経」(はんにゃしんきょう)など丸暗記して「誦経」(ずきょう)されることも多いのですが・・ぼくは、一字一句<文字>を追いながら味読されることをおすすめします。

    経箱に男いつぴき油虫