木魚歳時記 第650話

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 ぼくは定年を迎えてから俳句を始めたので・・俳句の世界では学生です。高いところに梅の実が成っていたので、おかしいと思って聞いてみたら「あれは杏(あんず)ですよ」と教えてもらいました。

  「のんきに見える人々も、
    心の底をたたいてみると、どこか
      悲しい音がする」(『我輩は猫である』)

 もとは、仏道を学習する僧、儒教(じゅきょう)などを学ぶ者を指したようです。日本では大寺で仏教を学ぶ僧のことを学生(がくしょう)と呼ぶようになりました。現在では・・児童、生徒、学生など教育を受ける段階で<学ぶ者>の呼称が変るのも興味のあることです。この年になって俳句を始めたぼくなど<晩学生>と呼ぶのでしょうか?

   超美形石に抱きつく梅雨鯰