「立てば芍薬(しゃくやく)坐れば牡丹(ぼたん)」ということばがあります。芍薬の花の豪華さには、はっと息を呑みます。ところで、芍薬も牡丹も散りぎはがものすごい・・
「風のように歩けそうです」(高村光太郎『人生』)
「会者定離」(えしゃじょうり)とは、会えば別れはやってくる・・の意味です。これは「生者必滅」(しょうじゃひつめつ)、つまり、おぎゃーと生まれたからには死は必ずやってくる・・とともに、仏教の「無常」(むじょう)観を示す重要なことばです。大乗涅槃経(だいじょうねはんきょう)に「夫(そ)れ盛んなるは必ず衰うることあり、会合(えごう)すれば別離あり」とあります。ことに、愛する者との別れは辛いものですが必ずそれは訪れるのです。