木魚歳時記 第637話

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 「一条寺」の地名は多いようです。おそらく周辺にある寺名から来たのでしょう。「一条」(いちじょう)とは、文字どおり「一つの乗り物」の意味です。

  「求める心はさびしい
       与える心はゆたかだ」(西田天香)

 『法華経』(ほけきょう)の中に「十方仏土の唯一の法のみあり、二もなく、また三もなし・・」とあります。<乗り物>とは衆生を仏の悟りに導いていく教えを喩えたものでが、唯一とは、また、二もなし、三もなしとは?ここで詳しい説明は省きますが、これを浄土宗の教えからすると・・こちらの岸(この世)から、彼の岸(お浄土)に渡るただ一つの「法」(乗り物)とは、すなわち「ナムアミダブツ」とお称えすることとなります。

   風五月かける少女のふくらはぎ