木魚歳時記 第636話

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 縁起をかつぐとか、縁起が悪いとか・・転用して用いられますが「縁起」(えんぎ)は、仏教の中心的な教えです。

 「己を修め体を潔くし心垢を洗除す」(『無量壽経』)

 縁起とは、一切のもの(精神的な働きも含む)は、種々の因(原因・直接原因)や縁(条件・間接原因)によって生じる・・という教えです。これをぼく流に考えますと、いま、ぼくは、ここに居ます。それはぼくを生んで育ててくれた両親、そのまた両親・・つまりご先祖さまのお陰です。それだけでしょうか?例えば、地球が、空気が、水が、大地が、生きものが・・わたしは、わたし以外の<一切のもの>とのかかわりの中で「生かされて生きている」。この「縁起」(共存)を説かれたのが釈迦の教え・仏教です。

   をんどりの鳴きてひなげし火の色す