木魚歳時記

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木魚歳時記 第635話

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 和尚さま、ご回向(えこう)をおねがいします・・回向とは、文字どおり<まわしてふりむける>ことです。この行為は、和尚の重要な役目となります。

   「壁に耳石にもの云う世の中に
      人知らじとてあしきことすな」(北条時頼

 自己の善行の結果である功徳(くどく)を他に<めぐらしふりむける>・・これが回向の本来の意味であります。初めは、自身が積んだ「布施」(ふせ)の功徳(くどく)を自分自身や身内の父母兄弟に<めぐらしむける>ことから始まりまりました。やがて自身が積んだ「布施」(ふせ)の功徳(くどく)を他の一切のものに<めぐらしむける>ことにひろがり、いまでは、仏事法要の際に僧侶に読経・念仏をお願いしてその功徳を、故人の供養追善のために<ふりむける>ことに定着しています。

    機音絶ゆ路地の奥なる聖五月