木魚歳時記 第627話

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 「安居」(あんご)とは、インドで、春から夏にかけて3ヵ月ほど続く雨季の期間に、集団生活の僧侶たちは外出をひかえ研修の期間としたようです、

 「人に父母あり、
  一人もかけば子息等そだちがたし」(日蓮上人)

 雨季の期間は、外出に不自由だけでなく、草木の若芽を踏んだり、小さな虫たちを殺傷することから・・こうした制度が始まったといわれます。日本では、5月中旬から約3ヶ月の期間に、夏安居(げあんご)と呼ばれる僧侶の研修が行われます。俳句では雨安居など季語ともなっています。また、外出に不便な冬の期間に行われる研修を冬安居(とうあんご)と呼びます。

     亀鳴くや「戯画」にしづもる大僧正