「舎利」(しゃり)はサンスクリット語のシャリーラの音訳です。もとは身体を意味する言葉ですが、いつしか釈迦の遺骨、つまり「仏舎利」(ぶっしゃり)を指すようになります。
「悲しいことが多いのは
自分のことしか分からないからだ」(石川洋)
釈迦がクシナガラでこの世を去られたとき、その遺体は火葬されて仏舎利となりました。その後インドにおいて、仏舎利信仰および仏舎利を収めた舎利塔信仰はさかんとなります。日本に伝わる仏舎利としては、名古屋の日泰寺に伝わるものが有名です。また、別のルートで浅草寺にも伝えられ安置されています。