木魚歳時記 第618話

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 仏像の材質・技法も、時代、国、地域によって異なりますが、その大部分は、石造、金造、木造、乾漆造の四種類となります。

 ガンダーラ、インド、中国、朝鮮などは、総じて石仏が主流を占めるのに反して、日本では木像が圧倒的に多く、ついで、乾漆仏となります。これらは地域の気候・風土と密接にかかわりあっており、日本では、木に対する信仰や、木材に恵まれていたところから、木に親しみが背景にあるものと考えられます。日本で盛んとなった、木彫による仏像には、平安時代に流行した一木彫成造(いちぼくちょうせいづくり)と平安時代以降に一般化された寄木造(よせきづくり)・割矧造(おりはぎづくり)に大別されるようです。

      火ともせば横になりたる涅槃像