木魚歳時記 第607話

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 わしたちが目にすることができる経典とは、お釈迦さまが一代かけて説かれたご説法の内容を文字・記録にまとめたものであります。それが、遠い昔に、インドから、中国を経て日本に伝えられたのです。

 経典は、お釈迦さまの時代(いまから約2500年前)の古いインドの言葉で「スートラ」と呼びました。スートラとは、一種の<金言集>のことであります。最初、お釈迦さまが一代かけて説かれたご説法の内容は、弟子たちの間で口伝、つまり語り伝えられましたが、釈迦滅後2,3百年して、弟子たちの間で口伝されてきた説法の内容は「スートラ」(金言集)として、文字・記録(サンスクリットという当時のインドの文字)に書き写される作業が行われました。

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