木魚歳時記 第606話

f:id:mokugyo-sin:20131225050419j:plain

 お釈迦さまの教え、つまり「仏教」の足跡をたどるには、お釈迦さまの教えを記した「経典」(きょうてん)をたどるよりほかにありません。ここでは、仏教の経典(お経)について考えてみましょう。

 よく、お経はわからないものの代名詞のようにいわれます。それには、いくつかの理由もありますが、そもそも、経典は、仏教が誕生した時代には、生活に結びついた内容が多く、やさしくてわかりやすい内容でありました。それが時代が過ぎるにしたがって、つまり、後代にいたるにつれて、哲学的なものを中心とした難解な内容が多くなっていった・・そのようなことがいえるかと思います。このことをまず頭において、経典とは何か?について考えてみたいと思います。

    春立つや唖唖で始まる広辞苑