木魚歳時記 第596話

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 古典の部類に入りますが『文明の生態史観』(梅棹忠夫)に興味あることが書かかれていたのを思い出しました。
 
 生かじりすると誤解を招く恐れもありそうですが、あえてご紹介します。それは宗教と伝染病を類似的に考察したユニークなものです。 ①病原(教え)がなければ伝染病(宗教)は成立しない。②病原体(教祖)がなければ伝染病(宗教)は広がらない。③病原(教え)があっても発症(入信)する場合としない場合がある。④伝染病(宗教)が広まるには社会構造など広範な環境条件がかかわる。おおまかにいえばこうした内容であります。グル(尊者)との出会いがあり、グル(尊者)への敬慕があって、はじめて「信を起す」ことになるのでしょう。

      煮凝の底より怪魚掘り起す