木魚歳時記 第593話

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 それでは、わたしたちに、苦しみや不安が起こって、それでどうにもならないとき「何を信ずれば」いいのでしようか?経典の中にその答えを探ってみましょう。

 「我ら拠るべき所なきにあらず、我ら拠るべき所あり。すなわち法こそ我らの処依なり」(『中部経典』)とあります。「法」(ほう)とは、仏教の真髄、つまり、仏教の教えそのもの、すなわち「この世の真理」を指します。これを仏教術語を用いていえば「縁起」(えんぎ)、「無常」(むじょう)、「無我」(むが)、「空」(くう)、などの仏教用語が示す真理となります。信を起すとは、こうした真実に頼ることです。これらの真実に帰投する依存することです。このことを「帰依」(きえ)という仏教用語で説明します。

    生臭も仏説とあり寒施行