木魚歳時記 第566話

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 「阿弥陀仏」(あみだぶつ)の原名は二つ有ります。①アミターヤス(無限の寿命を持つもの) ②アミターバ(無限の光明を持つもの)であります。

 『無量壽経』という経典の中に、法蔵菩薩という修行者があり、「衆生救済(浄土往生)」の願いを立て、その願が成就して、現に極楽所土において説法したまう。もし、極楽浄土に往生(おうじょう)したいと願い、阿弥陀仏の御名(ナムアミダブツ)を称えるなら、その者を「極楽浄土に摂取して捨てたまわず」。とあります。阿弥陀仏信仰にかかわる仏教美術としては、平等院鳳凰堂像、法成寺のき九体阿弥陀像、三千院像、播磨浄土寺の弥陀三尊像などが有名であります。また、絵画においても「来迎引接図」(らいこういんしょうず)、「浄土曼荼羅」(じょうどまんだら)などがあります。

  ひなげしや与謝野晶子が咲いてゐる(応募作品15)