木魚歳時記 第548話

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 「毘沙門天」(びしゃもんてん)は、やはりヒンズー教の神です。福徳の名が遠くより聞こえるというので「多聞天」(たもんてん)とも呼ばれ、また、富の神として財を授けるところから、「財施天」(ざいせてん)とも呼ばれます。
 
 毘沙門天は、仏教に取り入れられてからは、仏教の世界観である「須弥山」(しゅみせん)世界の四天王の一人として、夜叉(やしゃ)や羅刹(らせつ)を従えて、須弥山世界の北方を守る守護神とされていました。日本においては上記の理由から、七福神のひとつとして信仰をあつめ全国各地の毘沙門堂で祭られています。また、仏教美術としては、鞍馬寺の毘沙門天像、東寺の毘沙門天像が有名です。

   今年酒あと半時のいのちかな