木魚歳時記 第539話

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 「毘沙門天」(びしゃもんてん)は、仏教の守護神です。(仏教の世界観である)須弥山(しゅみせん)世界の四天王として、夜叉、羅刹(らせつ)を従え、北方を守る神とされてます。

 毘沙門も、もとはヒンズー教の神です。古いインドのことばでクペーラと呼ばれ、財宝をもたらす神、富の神を意味するところから「施財天」(せざいてん)と訳され、七福神の一つとされています。日本でも、毘沙門天にかかわる霊験法話は多く伝えられています。その仏法護持、怨敵降伏、到富成功の神性により、全国各地に毘沙門堂が建立され、毘沙門信仰は広くいきわたっています。仏教美術においても、毘沙門天の別名である「多聞天」(たもんてん)を含め名作が多く、とりわけ鞍馬寺の毘沙門天像は有名です。

   冬の朝すずめ群がる何ごとか