木魚歳時記 第533話

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 「袖振り合うも他生の縁」と用いられる「他生」(たしょう)のことです。その意味は狭義には「前世で結ばれた縁」という意味になります。

 広義に「他生」の縁とは、現在の生以外の<他の生>つまり、前世と来世をも含めた縁ということになります。ただし、来世の縁は、現世の生に影響を与えるわけではありませんから、現実には「他生の縁」といった場合は、前世の縁ということになるでしょう。さて、ぼくは、来世も大黒さんと<袖振り合う>ことに決めています(彼女がどうに思うか知りませんが)。ですから「他生の縁」は、是が非でも、来世まで影響してもらわなくては困るのです。嗚呼、可哀想なのは大黒さんです、こんなチンケな虻(写真)に来世までつきまとわれるとは・・

   広島や粉をふきたる祇園坊