木魚歳時記 第517話

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 「南無阿弥陀仏」(ナムアミダブツ)の「南無」(ナム)であります。これはインドの古語であるナマスを漢字に音写したものです。元の「ナマス」の意味は「帰依いたします」となります。ですから「ナムアミダブツ」は、極楽浄土のアミダ仏さまを尊敬し帰依いたします・・と、いうことです。

 心から尊敬(帰依)すればこそ、そこに祈り願いの気持ちが生じるものです。ですから、ナムとは「よろしくお願いします」の願いであると考えてもいいわけです。すなわち、ナムアミダブツとは、極楽浄土におられるアミダ仏に対して、わたしたちが抱く祈り願い(ご先祖の幸せ、わたしたちの幸せ)の行為であると考えたいのです。

    草むらはヒゲに耳もつ虫楽隊