木魚歳時記 第516話

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 次に「出世」の二つ目です。これは「世間的なものを超えている」という意味です。すなわち「出世間」(しゅっせけん)を省略した言葉です。これが転じて、わたしたちは<身を立てる><名をあげる>ことを出世と呼ぶようになったのです。
 
 ぼくは夏ごろから、水辺の探索を続けてきました。そして発見をしました。それは睡蓮が美しい花を咲かせ、そのそばに、いつも小さな蛙がより添っていることです。睡蓮をお浄土の仏さまとすれば、小さな蛙はぼく自身のよう・・そう思えて性懲りもなく睡蓮と蛙を撮り続けてきました。そして厚巻は「声はすれども・・」の牛蛙でした。が、ついに遭遇したのです(写真)。ぼくはこいつを牛蛙と思い込んでいます。

   怪物に出世するなり牛蛙