木魚歳時記 第456話

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 わたしの母は、48歳で亡くなりました。「貴女はお嫁の行く身だから」と厳しく躾けられました。母に言わせると「叱らないのは無責任のうちに入る」だったのかも知れません。わたしは優しい父が大好きで、今でも、亡くなったあの頃の顔を思い浮かべます。木魚さんはどうですか?(おうま)

    「萩咲けばほのめく遠き日の迷ひ」(おうま)

 お寺は日曜日がいそがしい。こどものころ、みんなと遊ぶこともできず、きびしい父親と<すねた>こともありました。しかし、おなじ年頃となった、今、尊敬の気持ちでいっぱいです。母親にはべつの思いがあります。ぼくが、不可避の窮地に追い込まれたとしたら・・・そのときに思い浮かべるのは、やはり、母親のことかも知れません。

    遠き日の色あざやかに鰯雲