木魚歳時記 第431話

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流れ星 二つかさなる 夜の道

 流れ星よ・・・あなたも覧になって?そういって肩よせあう二人の影法師。ああ、そんな時代はどれほどか昔のことありましょうか。年齢ほど平等なものは他にないでありましょう。老いも若きも、貧乏人も金持ちも、無名人も有名人も・・・毎年、平等に歳を数えて、あっという間に今日という日を迎えてしまいます。

  「恥ずかしいと思うことが
     少なくなってゆく。それが私には恥ずかしい」

 開き直りというのでしょうか。あきらめというのでしょうか。「まあこんなもんや」という感覚が歳とともに強くなってゆきます。これでよいのか、こんなもんなのか?ぼく自身にもよくわかりません。しかし、確かなことは、自分にもターミナルが近づいたことへの自覚です。