寺清水 苔の不動の 太りだす
法善寺横町にある水掛不動尊は、有名なわりにはうっかりすると、見すごして通り過ぎるような処にあります。しかし、願望をかなえるために、ひっきりなしに参詣する善男善女?の水掛で、不動尊は写真のように苔だらけ・・・京都の二条界隈には「油掛け地蔵」もあります。
「人間は、欲に、手足の付たる物そかし」(井原 西鶴)
仏教は、欲望→執着(欲望)→煩悩(苦)の図式を説きます。この世での「苦」の源をたどれば、それは「欲望」へたどりつくわけです。この世での「苦」を無くしたいなら、欲望を捨てる以外にありません。わたしたちはもともと裸なのです。裸で生まれ裸で死んでゆくのです・・・