木魚歳時記 第407話

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六道の 辻で媚売る 道をしへ

 京都の松原大和大路には「六道の辻」があります。これは、地獄・餓鬼・畜生界など・・・いわゆる「六道輪廻」(ろくどうりんね)の考えから伝承が生まれたのでしょう。そのあたりには、珍皇寺とか六波羅蜜寺があり<六道さん詣り>として庶民の信仰を集めています。

    「信心に証拠はありません。証拠を求めるなら
            信じているのでありません」(倉田 百三)

 「冴返るあの世覗きの珍皇寺」。前に、こんな俳句を詠みました。珍皇寺には、小野篁(おののたかむら)が、地獄への通い道に利用したという古井戸あるので訪ねてみました。ぼくは「伝承」も半分は信じますから、覘いてみたかったのです。しかし、残念ながら入れませんでした。