木魚歳時記 第392話

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大空は 君たちのもの 燕の子

 親燕(前掲)の子がこんなに大きくなりました。風来坊のぼくが、写真を撮りにお邪魔すると、親鳥が心配そうに見ていました。まもなく無事に巣立ってゆくことでしょう。それでは子燕たち・・・もうお目にかかることはないでしょう。大空に向けグッド・ラック。

      「空手にして郷に還る」(道元禅師)

 人間と燕の暮らしには、深いつながりがあるようです。しかし、燕は渡り鳥です。ある調査では、親燕は戻ることがあっても、子燕たちが戻ることはありません。これが「優生保護」の掟なのです。ところで故郷に錦を飾る」のは人間だけ?