木魚歳時記 第389話

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 大枇杷を 恐る恐るに 噛みにけり

 枇杷は、見かけによらず種が大きいので、無分別にがぶりとやると痛い目にあいます。これはまず妄想の世界のことで、百に一つも起こりえない話ですが・・・目の前に、突然、加納姉妹が現れたとしたら「こつん」とやられても噛んでみたい。

    「おとなになりて、よろず悪しき心あるなり」(無住)

 こどもの頃は、「早く大人になりたい」。と考えていました。その理由が何であったかは思い出せません。この頃は、「年をとると考えるとよけいに老ける」。と考えています。長生きはしたい、けれどもど老けたくはない。これは矛盾であると知りながら・・・