春昼の どこも動かぬ 観覧車
堅田シリーズ(吟行)の最後です。琵琶湖大橋の西詰に大観覧車があります。バブルの崩壊とともに遊園地が閉鎖され、大観覧車も動かないままに放置されています。なんだか人間のエゴの縮図をみるようで・・・しかし、一瞬、動くように見えたのはぼくの錯覚でしょうか?
「日に日に新たにして、また日に新たなり」(『大学』)
大学(事務)を退職して、はやくも3年が経ちました。さすがに大学時代の交流は日々疎遠となるようです。しかし、俳句とか、クロッキーとか、いままでと「別世界」の交流が、日々生まれてまいります。その体験からいえば「日に新た」とは、物事が新しく生まれ変わるだけでなく、物事を見る「自分の眼」が新しくなるのだと思います。